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どうすればいいの?犬・猫以外のペットとの「同行避難」が必要な時のための飼い主の心得

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ペットとの「同行避難」、まだまだ難しい現実

近年、災害時のペットの同行避難が奨励されるようになってきています。

しかし現実には、避難所にペットを連れて行くことに対し
「避難所に動物アレルギーの人がいるかもしれないのに!」
などの理由で批判的な人も、まだまだ存在します。

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実際の災害時にも

「人間の命が優先!」
「ちょっと避難してすぐ戻ってくることになるだろうから、エサを多めに置いていけばいい」
と考えてペットを自宅に閉じ込めたり繋いだりしたまま置き去りにし、後で
「あの時一緒に連れて行ってあげればよかったぁぁぁ~!」
とTVなどのインタビューで泣き叫ぶ飼い主と、それを見て
「緊急時だったから、仕方なかったんだよ」
と平気で言い放つ視聴者の両方を、よく目にします。

犬や猫に対してさえこのように考える人がいる世の中ですから、「犬や猫以外のペット」を飼っている人はどうしたらいいのかと、不安になってしまいますよね。

 

犬や猫以外のペットを置き去りにするととんでもないことになる!

現在の日本で犬・猫以外にペットとして飼育されている動物は、犬・猫以外の哺乳類・鳥類・爬虫類・両性類・魚類など、多数存在します。
ペットショップなどでも、犬や猫だけでなくフェレットウサギフクロウ大型インコ、大きなヘビイグアナなどの爬虫類が販売されています。
これらの中には、本来日本の自然の生態系には存在しない外来種の生物が多く含まれます。

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近年、何の罪もない外来種の動物が「日本の生態系を破壊する」ということで、駆除されています。
彼らの命を奪う原因を作ったのは、私たち人間です。

よく知られるのが、アニメ『あらいぐまラスカル』でペットとして大人気となったものの「思いのほか飼いにくい」ということで次々と捨てられ野生化した「アライグマ」
このように元々、ペットや毛皮にするために輸入したものが逃げ出し、野生化した動物は多数存在します。

『あらいぐまラスカル』公式サイト

災害時に外来種のペットを置き去りにすれば、動物には生存本能がありますから、倒壊して危険な自宅から逃げ出そうとするでしょう。
そして逃げ出して行き場を失ったペットは、飼い主に発見されることなく野生化への道をたどります。

また逃げられなかったペットは、自宅に閉じ込められたまま餓死です。
「ペットは家族」と言いながら、その死因が餓死だなんて、悔やんでも悔やみきれるものではありません。
ペットを衰弱死させることは「法令違反」にもなります。

さらに、逃げ出したペットが大型のヘビやドクトカゲ、猛毒グモやサソリなどの危険な生物だった場合はどうでしょう?
飼育していた外来種の猛毒ヘビに自身が噛まれ病院へ搬送されたことを機に、大量の猛毒ヘビの違法飼育がバレて御用となった男性のニュースも耳にしたことがあります。
このような動物は、平常時でさえ時たま逃げ出して大騒ぎになっているのですから、災害時に置き去りにされることを想像すると、本当に恐ろしいです。

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それらのペットの飼い主の災害のための心得は?

では、これらのペットを飼っている人・これから飼育を検討している人が、災害時に心得ておきたいことは何でしょうか?

それにはまず、ペットを飼う前に
「災害時には同行避難が大原則」
ということを、常に考えておくことです。

そして

・自分には同行避難ができないと考えられる場合
・同行避難ができない動物や、危険な動物である
・外来種や、特定外来生物

以上に1つでも該当する場合は、その動物を飼うことを諦めるという決心も必要です。

【参考】犬猫以外の哺乳類・鳥類・爬虫類・両性類等のペットの災害対策

petofuku編集部

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