【インタビュー】アニマルクリニックらぶ(埼玉県狭山市)

動物病院特集

今回は埼玉県狭山市の西武新宿線「狭山市駅」にある『アニマルクリニックらぶ』さんにインタビューさせていただきました。インタビューにご対応いただいた岡田憲次さんは奥様(岡田かおり院長)とご夫婦で動物病院を経営されており、いまは事務長を努められております。『アニマルクリニックらぶ』はバス停の目の前にあり、アクセスも良く周辺も賑わっているショッピング街にあります。開業してから16年の間、地域のかかりつけ病院として活動されています。診察室は他の動物病院と比べとても広く明るい仕様になっており、開放感が伺え、飼い主様の不安を取り除きコミュニケーションを取りやすい環境の実現に徹底していらっしゃいます。(取材日:2022/04/24 現在は記載している情報と異なる場合がございます。)

「内視鏡を用いた耳の治療」で早く治す

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ーアニマルクリニックらぶとはどのような病院なのでしょうか?

当院の岡田かおり院長と一緒にこの地で動物病院を開業してからもうすぐ16年が経とうとしています。
院長は板橋区のPet Clinic アニホス(旧、北川動物病院)で皮膚科の症例を多く扱っており、その後私の実家がすぐ側にあるここ狭山市で地域のかかりつけ病院として1次診療をメインで活動しております。
当院の特徴としては、耳の治療に力を入れているところです。内視鏡を使って耳の中を診て治療をします。
治りにくい「外耳炎」「内耳炎」「中耳炎」を治療するということを一生懸命に取り組んでいます。
内視鏡を使って耳の治療をする他の動物病院さんもありますが、全体的に見るとそこまで多くないと思います。
耳科研究会というものが発足した時から耳については特に技術面や設備面でも力をいれています。
普通では届かない耳の奥までも内視鏡を使うことによって、カメラ画面に映し出して検査することができます。動物たちは検査中や治療中はジッとしてくれないので全身麻酔をかける必要がありますが、そうすることによって早く治ります。
慢性化した外耳炎や中耳炎であれば内視鏡を用いて治すことがメインとなります。

院長が耳科研究会に所属しているのと、皮膚科に強いのでその症例も多いのが特徴ですが、一次診療がメインなので特になにか特化してやっているわけではなく、幅広くご対応しております。

ー診療の際に心がけていることはありますか?

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そうですね。飼い主様にしっかりと「こういう検査をします」「こういう治療をします」ということを詳しく説明して納得いただいてから進めることは心がけて行っております。
この状態であれば検査した方がいいです、とお伝えすることはありますが、動物の検査が人間のそれより費用も結構かかりますので金銭面でご納得いただけない場合はその意向に沿って納得いただける選択肢を挙げさせていただきます。

動物にとっても飼い主様にとっても治すことが全てではないということを念頭にコミュニケーションをとっております。
診療の時間は負担にならない時間内(15分〜30分くらいの予約制)で行いますので、長く待つということもありません。

またよく質問されることで、体調管理などに関して動物病院に診てもらう頻度は、犬猫が若い頃なら年に1〜2回混合ワクチン、狂犬病のワクチン、フィラリア検査などで診てもらうと思います。それらが問題なければそのペースで問題ありません。
6〜7歳になってくると年に2回くらいは血液検査等を含めた定期検診を行うことを普段からお勧めしております。
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ーお客様からはどのような声が多くありますか?

院長の好みで設計した診察室は他の動物病院よりも、広くて明るいという特徴がありそこにご満足いただけるお声などをいただいたことがあります。
窓が診察室にある動物病院さんも少ない中、当院では明るい雰囲気で病院感をなくして不安を与えないことを目的に広く明るくしております。

狭くて暗いスペースだと圧迫感があるので、飼い主様も嫌だと思うんです。院長も嫌だということでこのような作りになりました。
飼い主様が緊張されていたり、不安になってしまうと動物たちにもその気持ちは伝わってしまい、却って診察がしにくくなってしまいます。

ですので、診察室を広くしたことで飼い主様にご満足いただけているようであれば嬉しく思います。

ー今後の展望など最後にメッセージをお願いします。

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現代の医学の進歩になるべく沿って新しい治療法だったり薬があれば積極的に使っていこうと思っています。
動物たちにとって体への負担が少ない治療法や、リスクの少ないものなどにはうまく順応していこうと思っています。

大した変化ではないと思っていて動物病院に行くのが遅くなって、実際は病気が結構進行してしまっているというケースも少なくありません。自分の体の変化は分かっても動物の感情は分かづらいものですので、日々の観察が必要になってきます。

耳の病気に関して言えば、耳の外側に「黒い汚れ(耳垢)」が表れたらそれは病気であることがほとんどです。また、耳や首をカタカタ頻繁に振っていたり足で執拗に掻いているなどが見られたら動物病院で見てもらった方が良いかと思います。
それを放ったらかしにしてしまうと鼓膜が悪くなって最悪の場合聴力を失ってしまう恐れもあります。
これに関しては動物の年齢は関係なく発症しますので、若いから大丈夫と油断しないようにしてください。

犬の方が慢性化しやすいという特徴があります。
外耳炎になってしまうと、それが「中に中に」と進行していきますので、中耳炎になり内耳炎になってしまうことがあります。
そうすると脳の方まで影響してしまうこともあるので色々な他の症状にも繋がってしまいます。
耳の治療は経過が長ければ長いほど、治療期間も長くなります。早期発見が大切なので、小さな変化でも気にかけてあげてください。
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(※内視鏡を用いた治療のイメージ画像です。)

【取材者から】インタビューをしてみて

今回インタビューにご対応いただいた『アニマルクリニックらぶ』の岡田憲次さんと院長の岡田かおり院長には、内視鏡での治療の姿や手術中の風景までもお伺いさせていただき、気さくでお話しやすい方だという印象を受けたので、飼い主様の安心感を維持しているのも納得でした。
耳科研究会への所属や、皮膚病の症例の多さから一次診療での対応の幅だけでなく専門分野にも対応していることで地域のかかりつけ病院として支持されていることが見て伺えました。

犬の場合は慢性化しやすい耳の病気ですが、悪化してしまうと脳にまで影響が出てしまい様々な病気に繋がってしまうというお話を聞き、早期発見の大切さを改めて実感しました。
医療の進歩に合わせて最新の治療法や薬などでも積極的に取り組まれており、治療の幅の確保やリスクの軽減などに注力されていらっしゃいました。

安心感や開放感のある診察室は飼い主側にとってはとてもコミュニケーションが取りやすい場であると実際に入ってみて感じ取れました。
飼い主としてもペットをより良くするため、日々の観察や定期検診などは重要なものであるということを意識して飼うことが大切だと感じました。

病院情報

病院名 アニマルクリニックらぶ
電話番号 04-2954-8919(予約制)
営業時間 午前:9:00〜12:00 | 午後:4:00〜6:00
定休日 木曜日・日曜日祝日の午後
住所 〒350-1335 埼玉県狭山市柏原3161−106
アクセス 電車でお越しの場合:西武新宿線「狭山市駅」よりバス
バス:西武バス「狭山市駅西口」→「柏原ショッピングセンター」下車徒歩1分
駐車場 3台あり
診察対象動物 犬・ネコ
公式HP https://ac-rav.com/

petofuku編集部

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