【インタビュー】厚木キジュ動物病院(神奈川県厚木市)

動物病院特集

今回は神奈川県厚木市の小田急小田原線「本厚木」駅にある『厚木キジュ病院』さんにインタビューさせていただきました。インタビューにご対応いただいた難波院長は西洋医学だけでなく東洋医学にも強く、認定医としてあらゆる方面で治療を行える強みもあり、とても安心感がありました。西洋医学にはできず東洋医学にしかできないことなども伺いました。終始話されていたことは、「動物を飼うことを楽しんでもらいたい」というお言葉でした。厚木キジュ病院さんは飼い主さんに寄り添い続ける通いやすい病院です。
(取材日:2022/05/12 現在は記載している情報と異なる場合がございます。)

『西洋医学と東洋医学の両面からサポート』

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ー厚木キジュ病院とはどのような病院なのでしょうか?

当院では、一般的な最新の西洋医学に加え最新の補完療法や伝統的な東洋医学を取り入れています。現在籍を置いている大学病院で行われている西洋医学と、認定医として根拠のある『鍼灸』『レーザー療法』『漢方治療』『オゾン療法』『高濃度ビタミンC点滴療法』などの東洋医学を用いても治療を行うことができます。
西洋医学だけでの治療が難しいと判断せざるを得ない状況も少なからずあります。その穴の治療を提供できればと思い、東洋医学の面からもサポートしております。

元々は西洋医学をメインで診ておりましたが、開業直前くらいから東洋医学の必要性を感じ勉強を始めました。
東洋医学に精通している他の先生の病院へ直撃して、高濃度ビタミンCの点滴療法などについてお話を伺ったりした後、東洋医学の認定医を取得し積極的に行うようにまでになりました。
動物病院として何をすれば、飼い主さんや動物たちのためになるかを必死に考えて、他の動物病院さんがやらない分野にも強みを持ち、あらゆる面での医療をご提供できればと考えてこの方針にたどり着きました。

生活の質を上げることもできますし、東洋医学を使えるようになれば生活においても使い勝手はいいものだと思います。

人間であれば、癌になって放っておくということはまず考えられないのに対して、動物の場合は100%医療に投資できるかどうかは飼い主さんによって違います。
抗がん剤を沢山投与しようだとか、心臓病であれば手術すれば解決できることでも、「しない選択肢(金銭面的にできない選択肢)」も飼い主さんによってはあるので、そこを姑息的治療の観点で漢方を使うことができます。

ー東洋医学の特徴はどのようなものですか?

漢方治療を例にとって見れば、西洋薬にはない特徴として「体を温めることができる」などの効果があります。
症例によっては、体をまずは温めることが必要になってくる場面も少なくありません。
ただ西洋薬にはそのような効果を発揮させられるものはなく、その面で漢方(東洋医学)では、体を温めることができることが強みです。

基本的に動物病院には具合が悪くなった状態で動物たちが来るので体温も落ち込んでいることがほとんどです。
例えば、猫に多い腎臓病も体温が下がってしまいますし、循環器の異常も末端が冷えてしまうタイプのことが多いので、冷えの改善をする必要があります。
また、じんわり効果が効く漢方もありますが即効性のあるものもあるので使い勝手によって色々な状態に対して使うことができます。

また、下痢をしてしまっている動物だとそれが「お腹が熱くなって起こす下痢」や「炎症性の下痢」「体が弱ってお腹が冷えて起こす下痢」など様々な要因があるので、それに合わせて薬を変えたりできます。
西洋医学は症状と検査結果を基にアプローチするのに対して、東洋医学は体調や状態(ベロの色や肉球の色など)を指標にアプローチを変えていくことができます。

東洋医学も西洋医学に比べたらまだまだ名の知れないものが多いということと、東洋医学に偏りすぎると怪しいと思われることもありますが、今後は東洋医学の必要性などもアピールしていけたらと思っております。

私としては東洋医学で科学的に解明できることなどの研究会で発表することもあります。科学データにしっかり基づいて行なっているので、オカルトチックなものではないということを分かっていただく努力をしております。

ー診療の際に心がけていることはありますか?

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飼い主様がいまどのような治療をしているのかや、今後どのような治療が必要になってくるかなどをしっかりご理解いただいた上で、診療や治療を行なっていくことにこだわっています。

診察時には、動物の状態やご提案する治療方法を、より分かりやすくするためにイラストを用いて紙に記載しご説明したり、診察室のモニターを活用して顕微鏡やレントゲン、エコーの画像を映しながら、飼い主さまになるべく分かりやすくご説明するよう心がけています。

その場でご説明してご理解いただけたとしても、数日後忘れてしまうこともよくあることなので、重要なことや知っておいてほしいことなどは紙に情報を残して、ご説明しその紙とカルテの情報を資料としてお渡ししています。
一番は、「わからないことがない状態で帰っていただく」ということを心がけていますので、どんな些細なご質問でもわからないことがなくなるまでご質問をしていただくような雰囲気作りにも気を遣っております。

また治療の過程の場合だと、最期をどうしたいかについてしっかり飼い主様とお話をします。
動物たちの運命は我々動物病院側が独断で決めるものではなく、飼い主さんが決めるものだと思っています。
なので飼い主さんがどうしていきたいかに合わせて治療法も変えていく必要があります。
よく分からない治療をして、そのまま状態が悪化して最期を迎え「動物なんて飼わなきゃ良かった」と思うのはとても悲しいことなので、「また飼いたいな」と思っていただけるような医療を提供できたらと常に思っております。

ーお客様からはどのような声が多くありますか?

よく言っていただけるお言葉としては「先生や動物看護師の方と仲良く話せる」です。
当院では特に、忙しい時でも飼い主さんと仲良くなれるように沢山お話しをするということをモットーにしている部分でもあるので、そういったお言葉をいただけることはとても嬉しく思います。
飼い主さんが動物病院を選ぶ際のポイントで「治療が良い」という観点ではあまり見られないと思っています。というより、治療のクオリティを飼い主さんが判断するのはとても難しいと思います。
もちろん当院も治療の面で手を抜くことは一切ありませんが、それよりも「動物病院の人と友好な信頼関係を築くことができるか」の方が重視されると思っています。
我々も飼い主さんも人間なので、対人間の関係性をいかに強く築けるかが大切です。
どんなに治療が良い病院でも、気難しい怖い先生にチクチク言われながらやっても飼い主さんも頑張ることができません。
飼い主さんに選んでいただける動物病院として、「コミュニケーションの取りやすさ」は活動していく上で重要なポイントだと思っております。

また飼い主さんが不安そうな顔をすると、動物たちも不安になってしまいます。人間よりも空気を読みとることに長けているので不安や恐怖を伝染させてしまうと状態も悪化してしまい本末転倒です。

ですので当院では、飼い主さんと仲良くなれる動物病院を目指して活動しています。

ー今後の展望などをお聞かせください。

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現在は皮膚科の先生や行動医療の先生などに来てもらっていたり、私も循環器が人より得意ですのでそういった「ちょっとした専門特化」の1.5次診療を地域密着の動物病院として今後も活動していけたらと思っております。
今後も飼い主さんにとって、行きやすい病院であり続けるためにも2次診療で進んでいくことは今のところ考えてはいません。

また、今も行っていることですが地域猫の保護活動や災害へのボランティア活動も引き続き行っていきたいと思っています。
今までよりも地域への貢献や動物福祉活動に力を入れ、より多くの動物たちの命を救っていく活動を強めていきます。

ー最後にメッセージをお願いします。

一番飼い主さんに伝えたいことは「飼うことを楽しんでもらいたい」ということです。
動物を飼うことは義務ではないですし、しつけをきっちりしないと愛犬家ではないということもありません。
現代は、色々な情報に触れる機会が多いと思います。あれやらなきゃこれやらなきゃといつしか飼うことが義務に感じている人も多くいらっしゃると思いますが、窮屈な飼い方は動物たちとっても良くないことなので、もっと動物を飼うことを楽しんで生活してほしいと思っております。
「動物を飼うことで得られる幸せ」ということを意識して満喫してほしいですし、それが動物たちにとっても幸せなことだと思います。
そういった生活の手助けを我々動物病院が行うという認識で居てくれれば嬉しいです。
動物を診ることを仕事としたプロなので、困ったことや分からないことがあれば相談していただければと思います。

また、ワンちゃん・ネコちゃんのちょっとした普段と違う仕草や症状が、実は大きな病気の予兆だったり、既になんらかの病気を患っているサインだったりすることもあります。
放っておいていつか治るだろうと高を括らないであげてください。寿命も人間とは違うので何倍ものスピードで歳をとっていきます。その分病気の進行も早いと思ってください。

放っておいて治ればいいですが、そうではなかった時手遅れになって後悔することは悲しいので是非我々動物病院を頼っていただけたらと思います。

【取材者から】インタビューをしてみて

今回インタビューにご対応いただいた難波先生は、西洋医学だけでは対処できない穴を埋めるため東洋医学の認定医として活動されていることにとても感銘を受けました。
動物病院として飼い主さんや動物たちにより多くの可能性を提供することを常に考えていらっしゃる姿勢は、飼い主にとってはとても心強いものだと実感しました。

また、飼い主さんとのコミュニケーションの大切さをとても話されており、どんなに治療が良い動物病院でもコミュニケーションが取れず不安な動物病院は通いづらいと動物を飼っている身として納得しました。
いまどのような治療をしているのかを納得して理解した上で進めていくことや、ペットを飼うことで得られる幸せを満喫することも必要です。

よくわからない治療を続けて最期を迎えてしまった時に「動物なんて飼わなきゃ良かった」と思うことは動物にもこの上なく失礼ですし、そう思わないように動物病院と相談しながら進めていくことが一番必要なことだと改めて感じました。

今回インタビューをさせていただき、飼い主さんの人生について常に考えている厚木キジュ動物病院さんが、地域の飼い主さんたち厚く信頼されていることがとてもよく感じ取れました。

病院情報

病院名 厚木キジュ動物病院
電話番号 046-241-1112(優先制)
営業時間 午前:9:00〜12:00 | 午後:3:00〜7:00
定休日 日曜日、祝日の午後(変更があった際にはHPにてお知らせします)
住所 〒243-0203 神奈川県厚木市下荻野1183−3
アクセス 〈お車をご利用の場合〉(平塚方面から)国道129号を北上する
→ 左側にドン・キホーテOUTLET館(厚木市妻田南2丁目)が見えます
→そのまま200mほど進むとY字路になりますので、Y字路を斜め左(津久井、愛川方面)に進みます。
→そのまま3kmほど進むと右手にショッピングセンター(コーナン)が現れてT字路になりますので、T字路を右に進みます
→10mほどで左側にあります。
〈公共交通機関をご利用の場合〉
小田急小田原線本厚木駅北口からバス約15分、バス停「宿原入口」下車徒歩3分ほどです
駐車場 6台分あり(第1駐車場2台、第2駐車場4台)
※場所はHPをご確認ください
診察対象動物 犬・猫(うさぎ、ハムスター、フェレット、モルモットについてはご相談ください)
主な診療内容 一般診療、狂犬病注射、混合ワクチン注射、フィラリア予防、ノミダニ予防、東洋医療(鍼灸、レーザー治療、漢方)、補完療法、しつけ相談受付、避妊去勢、など。
公式HP https://kiju-ah.com/

petofuku編集部

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