【インタビュー】ヒフカフェ動物病院(東京都大田区)

動物病院特集

今回は東京都大田区「多摩川」駅にあるヒフカフェ動物病院さんにインタビューをさせていただきました。インタビューにご対応いただいた院長、小林先生は北川犬猫病院の後藤先生とレイ動物病院の久保先生と本院を立ち上げ、ヒフカフェ2店舗目も計画中。ヒフカフェ動物病院はカフェ併設型の動物病院で見た目も病院ではなく「カフェ」という特徴があります。(取材日:2022/02/15 現在は記載している情報と異なる場合がございます。)

まさしく「カフェ」という珍しい空間

ーヒフカフェ動物病院とはどのような病院なのでしょうか?

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元々、私を含めて創設者3人は皆共通して「カフェ好き」ということがあり、この落ち着いた空間で動物病院をやりたいと思い、設立しました。
カフェの中にある動物病院としては珍しく、ぱっと見動物病院には思えないことが特徴ですね。
空間を大事にすることに重きを置いていて、飼い主様とペット両者にとって「リラックスした状態で来ていただきたい」という思いからこのようなコンセプトにしました。
他の動物病院だとペットを連れて行った時に緊張してしまって、「暴れてしまう」「なかなか病院に入ろうとしない」などの状態でも、当院では問題なくリラックスしてもらえることが多いですね。
動物は人間が思っているより、飼い主様の感情を汲み取ってしまうので、飼い主様が緊張していると伝わってしまいます。
その面でも、ゆったりとした家のような空間作りに力を入れています。
また、当院は時間をかけて診療を行うのでその待ち時間などでも退屈せずにカフェの雰囲気でお待ちいただければと思っています。
1階のテラス席と地下のスペースはペットと一緒にカフェが楽しめます。
普段からカフェに遊びに来てくださる方も多くいらっしゃいますし、ペットを飼われている人だけの空間ではないのが特徴です。
また、スキンケアに特化したトリミングも行っていたり、エイジングケアにも力をいれています。

ーヒフカフェ動物病院の強みとは何ですか?

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当院は病院名にもある通り、「皮膚」と「耳」の症例が多いですのでそれが強みでしょうか。
私自身も皮膚と耳について、大学での研修や学会参加などを通じて常に知見を広げることに意識を向けています。
当院はトリミングサロンも併設しているので、トリミング中に皮膚の異常が発見されたりスキンケアを含めたトリミングを行うことができます。
皮膚に異常があり当院に来ていただくお客様に、トリミングを勧めてシャンプー剤を症状に合わせてオーダーすることなどもできるので、治療の幅を広くご提案することができます。
最近では脱毛症治療に、炭酸泉温浴や近赤外線治療などのスキンケアを行っていて、個体差はありますが発毛が認められることも多く経験しています。
どちらもの治療もリラックス効果があるので、気持ちよさそうという飼い主様のお声をいただきます。
「皮膚」「耳」の治療は多岐に渡るので、その子に合わせた提案をしています。

ポメラニアンやトイプードルなど2〜3歳頃から脱毛症を発症する場合があります。脱毛症になっても合併症が起こるということはありませんが、内分泌疾患など病気が絡んでいることもあります。
治療しないと禿げたままで見た目にも表れますし、万が一病気が絡んでいる場合は治療しなくてはなりません。
「たかが脱毛くらい」と思わないで、動物病院で診てもらうことが大事です。

ー診療の際に心がけていることはありますか?

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主に意識していることは、「飼い主様のライフスタイルを汲み取って話す」ということを一番にしています。
皮膚の病気やスキンケアなどは一回やればそれで終わりということではなく、手間をかけていかないといけない長期のものになります。
そのためにも、飼い主様がペットにどれくらい手間をかけられる状態にいるのかを把握します。仕事や家事やプライベートなどの時間を除いて治療にかけられる時間をどれくらい捻出できるのかを一緒に考えます。
医者本位の治療は行いたくないと考えています。飼い主様と動物たちが納得いく治療法をあらゆる面から模索して一緒に探していきます。

ーお客様からはどのような声が多くありますか?

やはりこういうカフェスタイルの場所なので、「他の動物病院だと怖がって入らないけど、ここでは怖がらないから楽です」というお声を多くいただきます。
まずは動物の恐怖心と飼い主様の緊張を解くことが診療の前に大事になってくるので、そういっていただけることにとても嬉しく有難い気持ちです。
普段カフェとしてお使いいただくことも多く、ワンちゃん用のお菓子なども取り扱っていますので病院慣れができることも大きな魅力の一つかなと思います。
普段からカフェに来ていただければ、動物にとっても「なんだか痛いことをされる場所」ではなく「遊びに来る場所」という認識にもなりやすいかなと思っています。

ー今後の展望など最後にメッセージをお願いします。

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現在はペットは大事な家族の一員ですので、少しでも長く一緒に人生を共にできるよう今後も「健康寿命」を意識したエイジングケアに力を入れていきたいと思っています。
近赤外線治療器は人間の美容にも導入されているもので、脱毛症や疼痛緩和にも役立ちます。動物だけではなく人間でも使用できるので興味ある方はぜひ一度カフェがてら来てみてください。
皮膚病は長期の治療となるので不安になることもありますが、飼い主様のライフスタイルの理解から深めていきますので、「一緒にペットのことを考えるパートナー」として寄り添うことができれば嬉しく思います。
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【取材者から】インタビューをしてみて

最初お伺いした際は、病院のような緊張感ある雰囲気は感じられず、本当にカフェという印象を受けました。
病院という場所は人間でも動物でも緊張してしまう場であり、「飼い主の緊張は動物たちにも伝わってしまう」という課題を解決するためにもヒフカフェ動物病院はよりリラックスした状態で診てもらえることが大きな魅力であると感じました。
また、普通にカフェだけの利用ができることについても地域の方に馴染みやすい点なのかなと感じました。普段ペットを連れてカフェに遊びに来ているだけも、ペットからすれば「よく行く遊び場」という認識になり必要以上に怖がることもないと思います。
「動物病院にカフェが併設されている」という捉え方もできれば、「カフェに動物病院が併設されている」と捉える人も多いのではないでしょうか。
皮膚と耳を中心に常に最新の技術や機材を用いて診てもらえることについても、安心感があります。
技術の発展に伴い救える病気も多くなって来た現代でも、ヒフカフェ動物病院のように「リラックスした状態」で診療してもらえることは飼い主側の我々にとってもとても嬉しいものです。

病院情報

病院名 ヒフカフェ動物病院
電話番号 03-6459-7555(完全予約制)
定休日 月曜日
住所 東京都大田区田園調布1-61-10
アクセス 東急東横線「多摩川」から徒歩約1分
駐車場 1台あり(近隣にコインパーキングあり)
診察対象動物 犬・猫
公式HP https://hiff-cafe.com/

petofuku編集部

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