【インタビュー】こうご動物病院(東京都多摩市)

動物病院特集

今回は東京都多摩市の「多摩センター」にある『こうご動物病院』さんにインタビューをさせていただきました。緑が多く自然に溢れたこの町でペットを救う動物病院の一つです。インタビューにご対応いただいた向後院長は、近隣にあった「わんにゃんワールド」という犬猫と触れ合えるテーマパークの動物病院の元院長先生です。多摩センターの地で長い間ペットたちを守っていらっしゃる先生です。(取材日:2022/02/15 現在は記載している情報と異なる場合がございます。)

鍼灸治療など特殊な治療法で小さな体に優しい医療

ーこうご動物病院とはどのような病院なのでしょうか?

jew-cemetery-1097409_1920
「小さな体に優しい医療」ということをコンセプトに、人と動物を癒すことのできる動物病院として活動しています。
また、当院では他の動物病院さんが行っていないような特殊な治療法などを取り扱っているので、遠方から来られる飼い主様もいらっしゃいます。
抗がん剤を使わないがん治療や、オゾン療法、鍼灸治療、動物たちの整体やリンパケアなども行っています。

また、「人と動物を癒すこと」をコンセプトにしているので、わんちゃんの整体だけでなく飼い主様の整体やペットロスを引きずっている方などに対するカウンセリングも当院では行っております。
動物たちを治すことだけでなく、飼い主様のメンタルケアをすることでより良い飼い方や家族としての絆を深めていくことにも繋がりますので、必要なことだと思っております。

ー特殊な治療法を始めるにはどのような経緯があったのですか?

元々、私の妹が人間に対して行う鍼灸師でしたので、鍼灸治療が良いことは大学時代から理解していました。その影響もあって自分で本を読んだり勉強したりしていました。
また、私自身があまり薬が好きではないという考えを持っているので、なるべく薬に頼らないで体を良くしていきたいと思い、このような特殊な治療法を行うことにしました。

自分が良いと思ったもの、求めるものを常に動物たちにも提供していきたいと思っております。
少しでも不安なものは、私としても飼い主様や動物に対して取り扱いたくはないので。

ーこうご動物病院の強みとは何ですか?

jew-cemetery-1097409_1920
当院が行なっている治療法として症例が多いものは、やはり「鍼灸治療」ですね。
特にいまだと、ミニチュアダックスが多いのですが、椎間板ヘルニアになってしまい歩けなくなってしまうケースも少なくありません。
その場合手術で治す動物病院さんが多いのですが、歳をとってから手術をすると体に負担がかかりやすいことから「手術したくない」と思っている飼い主様が比較的多くいらっしゃいます。
それに対して、鍼灸治療は効果が大きいものなので様々な飼い主様の意向に沿える治療ができることが当院の強みだと思っております。
毎日針を打っているほど、人気で定番の治療法なので遠方から来られる飼い主様もたくさんいらっしゃいますね。
他の動物病院さんだと鍼灸治療を行っているところは少ないので、当院の強みとしてはそこかなと思います。

また鍼灸治療は、「動物が大人しい状態で行うことが可能か」というご質問をよくいただきますが、痛みを感じないほどの細い針を使用します。人間でも鍼灸治療で痛いと感じる人がいないように、「刺さっているのかわからない」というイメージですので安心していただければと思います。

ー診療の際に心がけていることはありますか?

そうですね、私としては動物たちよりも飼い主様の方を気にしている部分が大きいです。
治療に対してどれが正解とかはないと思うんです。なので飼い主様のご要望をしっかりヒアリングさせていただいて、飼い主様が納得するもので、且つワンちゃんネコちゃんに対しても負担が少ない治療の選択肢を沢山ご提供できればと常に心がけています。
その上で治療をご提供する形が最善の方法だと思っています。

また、当然のことながらペットに対する愛情の注ぎ方が極端に高すぎる飼い主様もいらっしゃいます。それが悪いというわけでは全くないのですが、自分の時間を犠牲にしてしまうことが後にペットに対してもよくないことに繋がる可能性があるので、ペットとの上手い向き合い方などをサポートすることに使命感をもって取り組んでいます。
その辺りのメンタル部分の支援なども心理学を学んでいたということもあり、ご相談に乗ることができればと思っています。

ーお客様からはどのような声が多くありますか?

jew-cemetery-1097409_1920
当院には「女性スタッフしかいない」という特徴があります。
特に、「男性スタッフを採用しないようにしている」というわけでは全くないのですが、自然と女性に囲まれている病院となりました。
ですので華やかな印象があるとのお声をいただくことが多いですかね。
「細かな対応をしてもらえる」や「口調なども丁寧で心地よい」などそのようなお声を大切にして今後も活動していければと思っています。
また、「動物は好きだけど人間相手はちょっと、、」という方はスタッフとして採用することはないので、その点でも徹底しています。

ー今後の展望など最後にメッセージをお願いします。

愛情が深いのではなく、心配性すぎる関わり方は少し注意が必要です。
動物たちは飼い主様が思っている以上に、飼い主様の不安に影響を受けてしまいますので、あまり不安に捉えないように、また病気との向き合い方などに課題を感じてらっしゃる方は是非ご相談いただければと思います。

病気になってしまった際に「自分の飼い方が悪かった」と自分を責める必要はなく、病気になってしまうことはペットに限らず、人間でも同様です。

ペットと飼い主様両方のサポートを今後もご提供していきたいと思っています。

【取材者から】インタビューをしてみて

こうご動物病院の周辺には、緑豊かな公園があったり道も広く穏やかな街並みだったので周囲に住んでいる方にとってみれば、散歩もしやすくすぐ近くに動物病院があることの安心感は大きいなと感じました。
また、女性スタッフしかいらっしゃらないという特徴の通り、皆さまが気さくに話しかけてくださったり女性ならではの明るい対応をしていただけるので居心地がとても良い病院だなと思いました。
向後院長は、自身のペットとの向き合い方のご経験からいまのご職業に就かれていることなどを伺い、本気で動物と飼い主様の両方をサポートしていることが身に染みて感じ取れました。
また『動物病院との最高の付き合い方』という本も出されており、ペットを飼っている方皆さまにおすすめできる本なので是非読んでみてください。
jew-cemetery-1097409_1920
ペットとの向き合い方や、こうご動物病院さんで扱っている治療法など様々な分野のことが分かります。
「手術はさせたくない」という飼い主様にとって、鍼灸治療などは大きな効果があるので、色々な考え方を持っている飼い主様にそれぞれ幅広い治療法を提案してくださる動物病院としてとても信頼感があると、お話を伺って強く感じました。

病院情報

病院名 こうご動物病院
電話番号 042-400-7212(完全予約制)
定休日 水曜日・祝祭日
住所 〒206-0033 東京都多摩市落合3丁目14−1
アクセス 小田急多摩線「小田急多摩センター」、京王相模原線「京王多摩センター」、多摩モノレール線「多摩センター」より徒歩約12分
駐車場 11台あり
診察対象動物 犬・猫
公式HP https://www.kougo-ah.com/

petofuku編集部

18,455 views

ペットとの暮らしに役立つアイディアや、ライフスタイル、ペットに関わるトピックスなど、最新情報も含め発信しています。動物病院に関する情報もお届け。

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。