【インタビュー】ふなぼり動物病院(東京都江戸川区)
今回は東京都江戸川区の都営新宿線「船堀駅」にある『ふなぼり動物病院』さんにインタビューさせていただきました。こちらの動物病院は、本院である亀戸動物総合病院の分院になります。インタビューにご対応いただいた山田美友貴院長は、本院の山田院長の御息女です。幼稚園生の時から獣医師を目指されていたほど動物愛がとても溢れているエピソードが多く、獣医師さんとして大きな信頼感がありました。(取材日:2022/05/02 現在は記載している情報と異なる場合がございます。)
『動物たちに思いやりのある医療を』
ーふなぼり動物病院とはどのような病院なのでしょうか?
当院が専門で行っている分野でいうと皮膚科や循環器科、他には腫瘍も主に診ています。
また、曜日によって先生が変わるのでそれぞれの分野に応じた対応ができるのが特徴です。
なので、皮膚科で担当していた際に循環器科を診てもらった方がいいと判断したらその他の曜日の先生を紹介したり、当院内で柔軟に対応することができます。
また、当院は本院である亀戸動物総合病院の分院ですが大きな手術が必要な際にはそちらに御繋ぎすることができるので、診療から大きな手術までを一貫してできるところが大きな強みの一つかなと思います。
本院の先生方とディスカッションもしており、獣医師一人だけの考えで進めるというよりグループ全体で一件をみんなで相談しながら診るというスタイルをとっております。
偏った治療というよりは沢山の獣医師の意見をもとにでき、治療法を相談できるというところで飼い主様にもご満足いただけています。
本院の『亀戸動物総合病院』や分院の『池尻大橋ペットクリニック』でも同じスタイルなのですが、入院は基本的にはさせないことを心がけています。
ペットにとって病院に寝泊まりすることより怖いことはないと思いますし、一番心安らぐ場所は自分の家です。
病気を早く治すためにはペットのメンタル面も重要になってきますので安心する場所での治療をできるように色々考えて、飼い主様におすすめします。
点滴が必要な場合でも、当院でやり方をお伝えしてできるだけ家でやってもらったり。
動物病院でないとできないことと、家でもできることを考えて家で過ごしてもらうようにしています。
入院中に容態が急変してしまい、飼い主様が最期に立ち会えないという悲しいことにもならないように、入院の必要がないのに入院させるということはしません。
ー山田院長の得意分野は何ですか?
私は、皮膚科と眼科を主に診ていますので、それらの分野かと思います。眼科については勉強中のところもあり、診療や治療の際に特殊器具が必要になりますので、そういったケースだと本院である亀戸動物総合病院で診ます。
また眼の手術が必要になる場合には、眼科専門の先生をご紹介する形で行っております。
皮膚科については、1ヶ月に1回くらいの頻度で症例についてのディスカッションなどを行う勉強会に参加して知見を広げています。
皮膚は見た目で決めつけて治療に進むと、いつになっても治りません。
結局その箇所に感染があったり、菌が増えている、カビがないかなどをしっかり調べて、それら一つ一つに対して根本的な完治ができるように治療を行っていきます。
なのでダラダラ続けるその場しのぎのような治療は、動物たちにも負担になってしまうので避けています。
ー診療の際に心がけていることはありますか?
そうですね。やはり一番動物たちのことを日々診ているのは飼い主様なので、そこから治療のヒントをいただくことがほとんどです。
なので、飼い主様と「しっかり時間をかけて話す」ということは常に心がけています。
日々の過ごし方だったり、最近ペットの変わった様子などを見落とさないように詳しくお話を伺います。
また、怖い雰囲気の先生だと話しにくかったり、「こんな質問して大丈夫かな、怒られないかな」と思われないように笑顔で明るい雰囲気で話すこともすごく重要だと思っています。
ちょっとしたことでも話してほしいですし、特に何もない時にでも当院に来てくださる飼い主様もいるので、そういった信頼関係の構築も診療の質を上げるのに必要です。
また、当たり前のことですが診察する際には動物たちにしっかり触れていきます。
飼い主様の話は聞くけど、ペットには触らないで診療する先生も中にはいらっしゃいますが、病気を見落とさないように体全身を触って異常がないかを慎重に探していきます。
ーお客様からはどのような声が多くありますか?
飼い主様から、「自分のペットのことをすごく大切に思ってくれている」というお声をいただくことが多いです。
診察の時でも、ペットとたくさんコミュニケーションを取って、時にはおやつをあげたりして動物たちとの信頼関係を築くよう心がけていますので、そこに対してご満足いただけていることが、とても嬉しく思います。
例えば、当院の前を散歩中のワンちゃんだと「ここに入りたい!」という行動を見せてくれたりするので、楽しんで来れる動物病院だということにご評価いただけていると思います。
飼い主様には親身になって仲良くお話ができる場所。動物たちにとっては遊んでくれる場所。そういったイメージを持ってくださるのが嬉しいです。
動物たちにも安心感を与えられる動物病院として今後も活動していきたいと思っています。
ー今後の展望など最後にメッセージをお願いします。
皮膚が治らないだとか、痒そうにしているといったことは私たち人間からすると日常のことで大した問題ではないと感じますが、わたしたちより体の小さい動物たちに取ってみればすごく大きな問題だったりします。
なので飼い主様には、「自分に当てはめて考えない」という意識を持っていてほしいなと思います。
人間に比べて動物たちは5倍のスピードで人生を進めているので、病気が治るのも悪化するのも5倍になります。
なのでどんな些細なことでも見落とさないように日々しっかり観察をして、変化があれば動物病院を頼ってほしいと思います。
ちょっとの痒みだとしても動物たちからすると、とても大きなストレスになっているので、「自分だったら病院に行かないな」という人間目線で考えるのは避けていただきたいと思っています。
【取材者から】インタビューをしてみて
今回インタビューにご対応いただいた『ふなぼり動物病院』の山田美友貴院長は、終始動物愛に溢れていた生粋の動物好きであることが伺えました。
『ふなぼり動物病院』は、なにをしてあげたら動物たちが喜ぶのか、病気を見つけてあげられるのかに重点を置き、飼い主様とのコミュニケーションにも積極的に行う温かい動物病院でした。
山田院長は、「どんなに忙しく激務になったとしても動物たちに囲まれて仕事ができることが幸せで、私の天職です。」と仰っており、山田院長のような先生がいる動物病院であれば飼い主としてとても安心して診てもらえると感じました。
病院情報
病院名 | ふなぼり動物病院 |
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電話番号 | 03-3869-0282(完全予約制) |
営業時間 | 午前:9:00〜12:00 | 午後:3:00〜8:30 (月曜日・火曜日・金曜日の診療時間は17時までとなります。) |
定休日 | 水曜日午後、木曜日 |
住所 | 〒134-0091 江戸川区船堀6-1-12 |
アクセス | 電車でお越しの場合:都営新宿線「船堀」南口から徒歩7分 バス停「船堀中組」「陣屋橋」から徒歩1分 |
駐車場 | あり(3台) |
診察対象動物 | 犬・ネコ |
公式HP | https://www.funabori.com/ |
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