愛猫介護日記(その8)~ペットの葬儀について
ペットの遺体をどうするか?
愛猫・ベンジャミンが亡くなってまずしたことは、遺体に適切な処置をすることでした。
実は筆者はそれまで、猫を看取った経験がありませんでした。
もちろん「遺体を火葬にしなければならない」 ということは分かっていましたが、それまでの間に遺体をどのように安置しておくのか、また火葬場はどのようにして探せばいいのかなどが、全く分からなかったのです。
取り急ぎ、
・猫の遺体は棺代わりの段ボールなどの箱に入れる
・腐敗を防ぐために保冷剤などを遺体のお腹や脇の下に入れておく
という情報をもとに、家にあったブーツの箱にタオルを敷いてから、猫を安置しました。
痩せ細っていたとはいえ、短毛種にしては身体の大きかったベンジャミンには、ロングブーツの大きな箱がピッタリでした。
ニオイ対策には香りの良い花を…
さらに、愛猫の棺に入れるための花を買いに、近所の花屋へ走りました。
ベンジャミンは生前、とてもきれい好きで神経質な猫でした。
ペットショップから我が家へやってきた時の愛猫には、一緒に展示されていた犬の強烈な体臭が染み付いていました。
そのニオイのキツさといったら、飼い主や飼い主の母も
「猫ってこんなに体臭強かった?」
と首を傾げたくらいです。
本猫も自分の体が臭うことに気づいたのか、筆者宅に来てから毎日のように毛づくろいをし、あっという間に臭いを消してしまいました。
そんな愛猫の身体が死後に臭くなっても、もうあの時のように自分で舐めて臭いを消すことができず、さぞつらいだろう…
そう思ったため、せめて良い匂いの花で包んであげようと思ったのです。
火葬して分かった「愛猫の骨格と歯の状態」
火葬の当日は家族の都合もあり、筆者1人が立ち会い「最後のお別れ」をしてきました。
遺骨を拾わせて頂き、若い頃からガタイが良く最高体重7キロを超えたこともあるベンジャミンは、歳を取って痩せ細り小さくなっても、骨太さは健在だったことが判明しました。
しかも彼は人間なら90歳~100歳くらいの高齢だったのに、歯が1本も抜けず全て揃っていたことにも驚かされました。
寝たきりになって何も食べられなくなる直前まで、自分の歯でドライフードをバリバリと音を立てて食べていた姿が思い出されました。
太くて立派な遺骨だったため、いちばん小さいサイズの骨壺に入れるには骨を砕かなくてはならず、その上のサイズの骨壺に入れてもらうことになりました。
帰宅して、ベンジャミンが大好きでいつも座っていたグランドピアノの上に、長寿表彰状と一緒に安置しました。
生前と同じように、賑やかで楽しそうな祭壇となりました。
それでも、飼い主としては寂しさが消えない日々が続きます。
後日、長年ベンジャミンを診察して頂いていた獣医師から、ベンジャミン宛てに花束が届けられました。
ペットの火葬場・葬儀社の選び方についても、また別の記事でご紹介できたらと思います。
この記事へのコメントはありません。