犬や猫をペットショップで買うのは必ず「ひどいこと」なの!?

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ペットをお店で買うのは100%「ひどいこと」?

「犬や猫をペットショップで買うなんてひどい!」
「ペットを飼いたいなら、保護犬・保護猫を引き取るべき!」
「命あるペットをお金で買うような人は、どうせ飽きれば平気でペットを捨てたり保健所へ送ったりする!」

最近、SNSなどでこのような投稿を見かける機会が増えました。

筆者が長年一緒に暮らしている猫のベンジャミンはMix猫ですが、元々はペットショップで売られていた猫でした。
そのことを発信したら、筆者に対しても
「交配実験の実験台にされた猫を金で買った、最低な人間だな!」
「命を軽視している!」
と責めるコメントが複数つき、正直大変嫌な思いをしました。

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はたして犬や猫をペットショップで買うことや、ペットショップ出身の犬や猫を飼っていることは、そんなに「ひどいこと」なのでしょうか?
今回は、ペットショップから迎えた猫と17年間一緒に暮らす筆者が、率直な意見をお伝えいたしましょう。

「ペットを飼うなら保護犬か保護猫を!」・・・それができない場合もある

「動物愛護」を叫ぶ人たちが、芸能人などがSNSに「ペットショップで犬を買った」と投稿するのを見て
「影響力のある人は、保護犬を飼うべきだ!」
「命を金で買うなんて、ひどい!」
と大炎上させた事例は、枚挙にいとまがありません。

しかし「保護犬・保護猫をもらうべき!」と叫ぶのは簡単ですが、それができないケースもあることをご存知でしょうか?

保護犬・保護猫団体は、それぞれ「譲渡条件」を設けています。
その中でもっともよくある条件が

・60歳以上のみの世帯への譲渡はNG
・継続した収入源のない家庭への譲渡はNG
・独身者への譲渡NG、血縁者の後見人がいる場合は可

などです。

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これらは、ペットの飼育放棄をした人からその理由の聞き取りを行った結果、上位に上がったものを元に決められています。
「飼育放棄されたペットが、次こそ必ず幸せになって欲しい」
という保護団体の願いからこのようになっているのですが、これには「芸能人・有名人なら特別にOK」という特例はありません。

芸能人・有名人でも、上記の「譲渡NG条件」に該当している人はたくさんいます。
彼らがペットを飼いたいと思っても、「保護犬・猫を迎える」という選択肢は選べない場合も少なくはないのです。

譲渡条件でNGでも、例外的に迎えられる場合もある!

ただし保護犬・保護猫の譲渡に関しては、上記の譲渡条件のNG項目に該当しているにもかかわらず譲渡されているケースが、まったくないわけではありません。

先日の「子猫の成長は早い!令和元年生まれの子猫の成長記録」でご紹介した筆者の親戚宅の猫のゲンタは、実は4代目の猫です。
親戚宅も60歳以上の人間ばかりの世帯ですが、「急に猫の腰が立たなくなった!?考えられる原因と対処法は?」で紹介した先代ゲンタも含め、これまで3匹の保護猫を飼ってきました。

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譲渡元の団体によっては、それまでに同じ条件で何匹も保護猫を飼ってきた「実績」がある場合は認めてくれることもあるのかもしれません。
「どうしても保護犬・猫を!」というあなたは、まずはいくつかの団体に問い合わせてみましょう。

*

いずれにせよ、
「保護犬・保護猫を迎えたから立派な飼い主、ペットショップから迎えたから悪い飼い主」
と決めつけるのは、あまりにも短絡的すぎです。

大切なのは
「あなたが自分のペットを幸せにできるかどうか」
なのだということを、いつも心に留めておきましょう。

petofuku編集部

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