愛猫の高齢期を迎える準備

ネコのケア

何歳からが高齢期?

猫にとっての時間の流れは、人間に比べてとても早いものです。
一番成長速度が早いのは2歳までです。
猫の1歳は人間年齢で15歳、2歳は人間年齢で24歳に相当します。
では、3歳は36歳かというとそうではありません。
2歳を過ぎると猫の成長は緩やかになるので、3歳は人間年齢で約28歳ぐらいです。
3歳以降は人間の4倍ほどのスピードで成長すると考えて下さい。
つまり猫の4歳は人間の32歳、5歳は36歳ぐらいと考えられます。
この法則で考えていくと7,8歳の猫は人間で言う40代に相当します。
中年期に入る7,8歳の猫は、老化が始まる時期と捉えられます。
また11歳は人間で言えば60歳の還暦にあたる年齢です。
猫にとって11歳以降は高齢期と考えられ、健康状態にますますの注意が必要です。
シニアフードへに切り替えは7~10歳頃を目安にするとよいでしょう。

愛猫の老化をチェックするポイントは?

上記で紹介したシニア期、高齢期の捉え方は一般的なものです。
人間でも中年期から元気がなくなる人もいれば、高齢期に入っても気力が衰えないおじいちゃん、おばあちゃんもいます。
個体によって老化速度に差があるのは、猫も人間と同じです。
日々の観察から老化のサインを見逃さず、愛猫の状態を的確に把握することが大事です。
では、愛猫の老化チェックポイントを見てみましょう。

口内・目編

老化チェックが比較的しやすいのは口の中です。
見た目はさほどかわらないように見えている猫でも、口内を見ると老化の状態が分かります。
老化してきた猫は、口臭がするようになったり、歯が黄ばんできたりします。
また年齢を重ねるのに伴い、歯石がたまるようになります。
猫も歯周病になりますので、口内ケアで口の健康を維持できるようにしましょう。
歯が抜けてしまうと、食事がしにくくなり、健康面全体に影響を与えてしまいます。
家庭内での歯磨きや定期的な歯のクリーニングが効果的です。
また、生理機能の低下で目ヤニが増えるのも老化の特徴です。

見た目編

老化が始まると、筋肉量が少なくなり、脂肪が増えます。
そのため、太ももなどの部位が痩せてきたり、逆にお腹がたるんでくるといった見た目の変化が現れます。
また運動量が減り、高いところへの上り下りが難しくなります。
毛づくろい、爪とぎの回数も減ってきて、被毛の艶がなくなったり、爪が良く伸びるようになるのも老化のサインです。
被毛の質が低下するのは、皮膚に脂分を分泌する皮脂腺の働きが悪くなるからです。
また人間の老人と同じく被毛が白くなったり、毛が薄くなる場合もあります。

食欲・飲量編

高齢になった猫は運動量が少なくなり、必要なエネルギー自体が減っていきます。
それに伴い食欲も低下していきます。
ただし、食欲低下の陰には老化以外の原因が潜んでいる場合もあります。
特に水を飲む量や尿量が増えた場合は要注意です。
多飲多尿の症状が出る病気には、慢性腎機能障害、甲状腺機能亢進症、糖尿病があります。
いずれもシニア期に入った猫がかかりやすい病気です。
食欲低下は老化のサインの1つでもありますが、病気が原因の可能性もあります。
疑わしい症状が見られたら、病院に連れていってあげてください。

性格・習慣編

猫はもともとよく寝る生き物ではありますが、老化が進むことでますます寝る時間が増えていきます。
また、高齢の猫は人間と同じように認知症にかかる場合があります。
認知症になると、夜泣きをするようになったり、排泄に失敗したりするようになります。

高齢期を迎える前の準備

愛猫が年をとるのは避けられないことです。
飼い主側で事前に猫の高齢期対策をしておきましょう。

楽しく運動できる工夫をする

中年期に入ると、子猫の頃のように遊びに夢中になることは少なくなります。
しかし、だからといって遊びの機会を設けないのはもったいないです。
体が動く元気なうちにたくさん運動すること、それが高齢期の脳と体の健康に繋がります。
狩猟本能を刺激するような遊びを考えて、できるだけ楽しく運動できる工夫をしていきましょう。
おもちゃを空中で動かす、猫じゃらしを使うなどなど猫によって「刺激的」と感じる遊びは様々です。
愛猫にぴったりの遊びを探してください。
穴をあけたペットボトルの中にキャットフードを入れるという方法もあります。
ペットボトルを転がすと、キャットフードが少しずつ外に飛び出してきて食べることができるという仕組みです。

病気になった時の対策をしておく

猫が高齢になれば、病気になる可能性はぐっと高まります。
いままで健康だった猫ほど病院慣れしていないので、通院には苦労するかもしれません。
そこでやっておきたいのが病気になった時の予行練習です。
まずは、通院のために使うキャリーバックに慣れてもらいましょう。
キャリーバックのふたを開けて、中にキャットフードをいれた状態で部屋に置いておきます。
猫が違和感なくキャリーバックに入れるようになれば、通院もだいぶ楽になるでしょう。
なお、キャットフードを入れる頻度は1日1回程度が目安と考えてください。
また、病気になった時の投薬練習や自力でご飯を食べられなくなった時の給餌練習もしておくと安心です。
投薬練習では薬の代わりにドライキャットフードの粒を使います。
一方の給餌練習はシリンジとウェットキャットフードを用いて行ってみましょう。

ペット保険への加入を検討する

人間には健康保険制度があります。
そのため大きな病気にかかった時も医療費をかなり節約することができます。
ところが、犬猫のような動物に関してはこのような保険制度がありません。
高齢期になれば病気の可能性が高まり、高額な医療費で経済的な負担が大きくなりがちです。
そんな時、飼い主の自己負担を減らしてくれるのがペット保険です。
人間の場合の民間医療保険にあたるもので、ペットの医療費の一部を保険金として支払う仕組みになっています。
ペット保険の料金は一般的にペットが高齢になるほど上がっていきます。
また年齢が高すぎる、もしくは病気になった後では入れない保険もあるので、できるだけ愛猫が健康な若いうちに加入を検討してください。

愛猫の老後で後悔しない為に

愛猫の老後は、後悔のないように見守りたいものです。
どのようなことに気を付けておくべきかをまとめてみました。

猫の高齢期について知っておこう

猫を飼うとき、猫の寿命や高齢期について知識を持っておくことはとても大事です。
猫の時間の流れを人間年齢に換算して把握しておくことで、年齢に応じたフードの切り替え時期や健康上気を付けたいポイントなどを知ることができます。
知らないうちに猫に無理をさせてしまい、後で後悔しないためにも猫の高齢期について勉強しておきましょう。
事前に知識を持つことで、高齢猫の生活の質を上げることができるでしょう。

信頼できる相談相手を見つけよう

愛猫が高齢になれば、飼い方に対して不安を覚えることもあるはずです。
そんな時、気軽に相談できる相手がいればとても心強いですね。
猫を飼っている猫仲間と近況を報告しあうことは、飼い主自身の楽しみにもなります。
また獣医師やトリマーなど、信頼できる専門家を見つけておくことはもちろん大事です。
いざ気になる症状がみられたときに、いつでも相談できる相手を探してください。

最期まで愛情を持って関わろう

どんなに大切に育てていても、猫の老化を避けることはできません。
病気になったりすれば世話に手がかかると感じることもあるでしょう。
しかし、一度猫を飼ったら最期まで愛情を持って関わるようにしましょう。
「あの時もっと大事にしてあげればよかった」という後悔はとてもつらいものです。
愛猫との時間を大切にし、十分に愛してあげてください。

petofuku編集部

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