猫の熱中症はペット保険で補償対象?

ネコの病気・ケガ

夏の時期に特に注意しなくてはいけない猫の病気として「熱中症」が挙げられます。
犬に比べて猫は外に出る機会があまりないので、室内飼いをしている方は油断してしまうことも少なくありません。
元々野生の動物であっても、室内で熱中症にかかることは多く気づかないうちに発症してしまうリスクも十分にあるので数日間家に帰らない旅行などの際には気をつけなければなりません。
ペットの治療は、人間の場合に比べて公的な保険制度がないので全額自己負担となりその額は想像をはるかに超えるものが多く、治療費を払えないので治療を諦めるといったことも起こりえます。
そんな不安を解消してくれるものがペット保険です。
ペット保険の加入率は年々増えており、ペットを飼っている人に関心が深いものの一つであるといえます。
手術が必要な怪我や病気をしてしまった時は、数十万円かかってしまうこともあり、急な出費に驚く方も多数いらっしゃいます。
そんな時にペット保険に加入していれば、大きな出費を防ぐことができ、少ない額での負担でペットの病気や怪我を治してあげることができます。
これは、ペットにとっても飼い主にとても優しいものなのでペット保険加入は必要性が高いです。
今回は、飼っている猫が熱中症にならないための予防法やそれに関わる情報について詳しくご紹介していきます。

熱中症ってどんな病気?

熱中症とは、人間のそれと同じように真夏の暑い時期に発症しやすく特に風通しの悪い狭い部屋に閉じ込められてしまった時や、水分不足により体温調節ができなくなってしまった時に起こってしまう症状です。
猫は狭いところを好む習性があるので、気づかないうちに熱中症を引き起こしてしまう危険性もあるので、夏の季節は注意しなくてはならないものの一つです。

熱中症の症状

  • 口を開けて呼吸する
  • 目の充血
  • ヨダレが口から流れ出る
  • 嘔吐や下痢
  • ふらついて歩行
  • 耳の聞こえが悪くなる

猫は基本的に鼻呼吸で口を開けて呼吸することはありません。
ですが、熱中症になると口を開けて息遣いが荒くなり無理矢理体温調節をしようとします。
夏の季節にいつもと違う呼吸をしていたら熱中症を疑ったほうが良いでしょう。

熱中症の原因

猫の熱中症はペット保険で補償対象?の写真

風通しの悪い場所に閉じ込められるケース

猫は狭い場所を好むので、クローゼットの中やタンスの中に入ってしまい、飼い主が気づかないうちに閉じ込められてしまうことは少なくありません。
室温が涼しければ問題ありませんが、家を留守にするときや暑いのにエアコンが付いていない状態では危険です。
水がすぐに飲める場所に置いてない場合なども、体温調節ができなくなり熱中症を発症します。

太っている猫は熱中症にかかりやすい

飼っている猫が太っている、もしくは太り気味の際には特に注意が必要です。
人間と同様、皮下脂肪は体内に熱を残す働きをし、外に排出することを妨げます。
太っている猫は体温調節が難しくなるので、夏ではない場合でも注意してください。
また、余計な脂肪があると呼吸器官を圧迫して生活している場合もあるので、呼吸が通常より浅くなってしまい体温調節ができなくなってしまう恐れがあります。
病気にかかりやすい肥満体の猫を飼っている際はエサの量を徐々に減らしていくなど対策をとることをおすすめします。

熱中症の治療法・治療費

熱中症の治療法は主に、「体を冷やすこと」が優先ですので水分を摂らせて体を冷やしながら動物病院に問い合わせることをおすすめします。
病院では主に、「血液検査」や「点滴・注射」を行います。
重度な熱中症である場合は、1〜2週間の通院が必要になることもあります。
その他、「酸素吸入」や「糖分投与」の処置を行うこともあります。

【一般的な治療モデル】
治療内容 注射や点滴
一回あたりの治療費 20,000〜30,000円
※上記の価格帯は一例なので症状の重さや動物病院によって異なります。
詳しくは、かかりつけの病院などに問い合わせてください。 熱中症は軽度な症状から呼吸困難などの重度の症状まで様々です。
通院を行うことになった場合は、2週間で100,000円程度になることもあります。
病院に着くまでは安静にして体を冷やすことが必要ですが、体の冷やしすぎもかえって良くありません。
動物の体温は、直腸に差し入れて計ります。
そのため慣れていないと難しいと思うので普段から慣れておくことが必要です。
どうしてもできない方は、猫の体を触って熱が下がったと思ったら体を冷やすことをやめてください。

熱中症の予防法

家を留守にするときは猫がどこにいるか確認する

家族数人で暮らしている場合もそうですが、一人暮らしで猫を飼っている場合に特に注意しておくべきは、「家を留守にするとき」です。
いつもどこかに隠れている猫の場合は、家を出る前にどこにいるかを確認してから外出をしてください。
どこかに長い時間閉じ込められてしまうと熱中症が悪化して最悪の場合、死に至ることもあります。
また、外出するときにすぐそばにいる場合であっても油断することなく、窓を少しあけておくなど風通しを良くしてください。
防犯上の理由で窓を開けっ放しにできない場合は、クーラーを設定しておくのも手です。
部屋に直射日光が入らないようにカーテンを閉めることも忘れてはいけません。
可能であれば、遮光・遮熱カーテンを利用してください。

閉じ込めてしまう恐れのある場所は全て閉める

猫は、ちょっとした隙間から狭い場所へ入り込むことなど人間が思っている以上に簡単にしてしまいます。
「そんなところどうやって入ったの」と飼い主を驚かせることは日常茶飯に起こり得ます。
外出でなくても、仕事や家事など一定の時間集中しなくてはならないときなどは特に、クローゼットやダンボールなどの箱、入り込んだはいいが出ることが難しい場所などは閉めておくことが必要です。
外出する際でもこれは怠らないようにしてください。

夏は水の置く場所を増やす

水を飲む場所が一つしかないと水分不足になってしまうことがあります。
特に夏の場合は、喉が乾いたらすぐに水を飲めるように至る所に水を配置してあげましょう。
普段いるお気に入りの場所から遠い場所に置いてあると飲みに行くのを避けてしまう恐れもあります。
また、夏場は部屋の気温によって水が変質してしまうこともありますので、こまめに水を取り換えるようにしてください。
梅雨の時期などは毛が生え変わる時期なので水に毛が入ってしまうことも少なくありません。
腐りづらい水などもペットショップなどで購入できるので、ペットのためにも使ってあげてください。

熱中症はペット保険で補償されるか

熱中症はペット保険の補償対象になる場合が多いですが、ペット保険の種類によって異なります。
金額によって補償内容が変わる場合もあるので、検討するペット保険に記載されているかどうかを確認してから加入することをおすすめします。
また、ペット保険はワクチンなど「予防」に関わる行為に関しては基本的に全ての保険会社で補償対象外となります。
さらに、熱中症にかかってからペット保険を加入しても補償の対象にはなりません。
ペット保険は「病気や怪我になる前」に加入しないと意味がありません。
そのため、できるだけ早い段階で加入することが必要です。
愛するペットのためにも、ご自身のためにもペット保険の加入を今のうちから検討するようにしましょう。

petofuku編集部

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