愛猫介護日記(その3)~突然の発作

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愛猫・ベンジャミンが長寿表彰を受けてから1カ月ほどの間は、それまでと何も変わらない毎日が過ぎていきました。
このまま愛猫は19歳、20歳とさらに年を重ね、家族の穏やかな日常がまだまだ続いていくような気がしていました。

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突然の知らせ

しかしそんな日常は、2021年3月19日の夕方頃、突然崩れ去りました。

2018年から愛猫と実母の暮らす実家と都内の家を半分ずつ行き来する生活を送っていた筆者は、その日も荷物をまとめ、都内へ向かう電車に乗り込んでいました。

座席に座って何気なく取り出したスマホに、母からのメールが届いていました。

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この時間に母からメールが来ることは滅多にないため、若干嫌な予感がして、すぐにメールボックスを開きました。

そこには、明らかにパニックを起こした母からの文面がありました。

「ベンジャミンが痙攣を起こして死にそう!早く帰ってきてください」
「ベンジャミン死んじゃうよ~!」

この文章をひと目見た筆者は驚いて急遽電車を降り、反対方向の電車に乗り換えて実家へ戻りました。

診療時間に間に合わず、様子を見ることに

実家の最寄駅で下車すると、すぐに愛猫のかかりつけ獣医に電話をし、どうすればいいか指示を仰ぎました。

しかし既に18:00を過ぎていたため、18:30までの診察時間内に実家へ戻ってから猫を連れて電車で動物病院へ向かっても、もう間に合いません。

非常に困りましたが、まずはしばらくの間猫の様子を見て、また発作を起こすようなら21:00以降に夜間救急を受診させるようにという獣医師の指示に従うことにしました。

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幸い、夜間にベンジャミンが再度発作を起こすことはなかったため、翌朝の診療開始時間に合わせてかかりつけ獣医へ連れて行きました。

発作の原因は?

猫が急に痙攣発作を起こす原因は、いくつか考えられます。

寒いときに体温を上げるために震えたり、過度な運動による筋肉疲労で痙攣を起こすなどは特に心配はいりませんが、てんかん、脳炎、脳腫瘍、水頭症、肝機能障害などの深刻な病気や、何らかの中毒が原因となっている場合もあるため、素人判断は危険です。

ベンジャミンの場合は7~8歳の頃から腎機能障害を患っていたため、その進行によって本来は尿として排泄されるはずの毒素が体内に溜まるようになり、痙攣発作を引き起こしている可能性が懸念されました。

獣医師による見立てもほぼ同じで、自宅で週に1回行っていた点滴を週2回に増やすことと、また痙攣発作が起こった時に発作止めの座薬を入れることを指示されました。

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動物病院の診察台の上でも、ベンジャミンは若い頃のように診察を拒否して大暴れすることもなく、少しイヤそうに先生を威嚇しただけでした。
その様子を見て、ベンジャミンも年を取ったな…と、改めて思い知らされました。
猫の18歳は、人間ならかなりの高齢です。
どんな名医も、老衰を治すことはできないという現実を目の当たりにし、切なくなりました。

petofuku編集部

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