犬の皮膚炎はペット保険で補償対象?

イヌの病気・ケガ

犬の皮膚炎にはたくさんの種類があり、その症状や原因も様々です。
皮膚炎は犬の病気の中でも比較的ポピュラーで、治療してすぐに回復する軽度なものから治療に時間のかかる重度のものまであります。
中には生涯を通して付き合っていかなければならない場合もあり、定期的な通院が必要になり治療費がかさんでしまうことも…。
そんな不安を解消してくれるのがペット保険です。
ペット保険は動物病院を受診した際に、治療費の一部(一般的に5~7割)を負担してくれるペット専用の保険のことです。
人間とは違い、ペットはペット保険に加入していないと治療費の全額を自己負担で支払わなければなりません。
初めて動物病院を受診した方の中には、治療費の高さに驚く方もいらっしゃいます。
そんな時にペット保険に加入していれば、治療費が補償されるため飼い主の負担額が少なく済むのです。
ペットに安心してしっかりとした治療を受けさせるためにも、皮膚炎に関する情報やペット保険の必要性についてご紹介していきます。

皮膚炎ってどんな病気?

皮膚炎は、皮膚に何らかの炎症が起こる病気で犬のかかる病気の中でもポピュラーなものの一つです。
犬の皮膚は人間と比べても非常に薄く、その皮膚を保護するために被毛が生えています。
皮膚が薄い分、温度や湿度の変化には敏感で、被毛のおかげで寒さには強いのですが、暑さや湿度、乾燥には弱いと言われており、人間よりも皮膚炎になりやすいのです。
皮膚炎には多くの種類があるため、簡単な症状だけでは原因を特定するのが難しく、様々な検査も必要になることもあります。

症状

皮膚炎の症状としては、脱毛、体が臭くなる、皮膚に赤みが出る、体が油っぽくなる、発疹などがあります。
痒みを伴うことが多く、患部を掻いたり舐めるようになります。
目や鼻の周り、手足の先端部分など、皮膚の弱い部分に症状が現れやすいです。
しかし、毛が密集している部位に炎症が起きても目には見えにくいため、発見が遅れてしまうことがあるので注意が必要です。
犬が自分の体をずっと舐める、噛む、またどこかに擦り付けているような仕草が現れたら皮膚炎の可能性を疑いましょう。
発見が遅くなり重症化してしまうと治療にも時間がかかってしまうため、早めに受診するようにしましょう。

原因

皮膚炎の原因としては、アレルギー性、アトピー性、細菌や真菌(カビ)などからの感染、内分泌疾患、遺伝的な問題、慢性的な皮膚への刺激など様々で完璧に対策することは難しいので、飼い主は日頃から犬の仕草や皮膚の状態をこまめに観察するよう心がけましょう。
また、犬種によってかかりやすい皮膚炎の種類も変わります。
アトピー性の皮膚炎は柴犬に多く見られ、ヨークシャテリアなど毛の長い犬種には真菌の感染による皮膚炎が見られやすいです。

皮膚炎の治療法・治療費

皮膚炎の治療について、その治療費や治療方法について以下にまとめてみました。
具体的な治療費は症状の重さや病院によって金額が異なるため、詳細な金額が気になる場合は直接病院に問い合わせしてください。

[一般的な治療モデル]

治療内容 抗生物質・抗真菌剤の投与、薬用シャンプー、食事療法
一回あたりの治療費 2000円~6000円

皮膚炎は通常、内服薬や外用薬を用いて治療を進めていきますが、症状の進行具合によっては、薬用シャンプーや食事療法を用いることもあります。
また、初診の場合は原因を特定するために、血液検査やアレルゲン検査など様々な検査を行う場合があります。
皮膚炎は継続的に治療を行っていかなければならず、定期的な通院が必要になります。
アレルギーが原因の皮膚炎であれば、何によって症状が引き起こされたかだけでなく、何なら大丈夫かを今後のために調べなければなりません。
アトピーが原因であればステロイドを用いた治療を行う場合がありますが、長期的に使用するとなると副作用による影響も考えられるため、最小限の使用に留めたい治療法です。
一般的には1回の通院で約2000円~6000円の治療費がかかります。
定期的に通院することになるため、治療費の合計としてはさらに高くなります。
ペット保険に加入していれば、5~7割は保険が負担をしてくれるので、飼い主としてはとても助かることでしょう。
万が一の時に、ペット保険はその力を発揮してくれます。
皮膚炎は犬のかかる病気の中でもポピュラーであり、治療を始めると定期的な通院が必要になります。
また、一度かかってしまうと病歴が残り、後からペット保険に加入してもその病気は補償対象外になってしまったり、そもそも保険に加入できなくなってしまったりする場合もありますので、病気になる前からペット保険に加入することが重要です。

皮膚炎の予防法

皮膚炎の予防法として重要なのがシャンプーやブラッシングによって犬の皮膚を清潔に保つことです。
また、高温多湿を避ける、アレルギーのない食事にする、ノミやダニの対策をするなど、日頃の生活環境に注意することも大切です。
皮膚炎になってしまう要因は多岐にわたるため、絶対にかからないようにするというのは難しい病気です。
そのため飼い主ができるだけ早く異変に気づいて早期に治療してあげることも非常に重要になってきます。
体を舐めたりかきむしるような普段と違う動きをしたら、速やかに動物病院に連れて行って診察を受けましょう。
発見が遅ければそれだけ完治するまでに時間がかかります。
なるべく早く見つけてあげたいですね。

皮膚炎はペット保険で補償されるか

ペット保険会社によって異なりますが、皮膚炎は補償対象となっている場合があります。
ですが、ペット保険会社または加入プランによっては補償対象外の場合もありますので、ペット保険の加入を検討される場合は必ずどの病気が補償対象かを確認してから加入することをお勧めします。
また、ペット保険は基本的には予防行為は保険の対象外となります。
例えば「皮膚炎なっていない段階で健康診断を受けた」などの場合は補償対象外となります。
さらに、既に皮膚炎になってからペット保険に加入しても、その後の治療は補償の対象にはなりません。
ペット保険は基本的には「ペット保険に加入してからの病気や怪我で、かつペット自身に症状が現れてから補償対象になる」と考えましょう。
そのため、ペット保険は病気になったり怪我をしたりする前に早めに加入することが重要です。
ペット保険が必要になってから加入し補償を受けるというのは基本的にできないので、加入を検討している場合には早めに手続きをするようにしましょう。

petofuku編集部

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