猫がトイレの清潔度を決めるのは匂いより見た目と判明!

猫がきれい好きだということは猫好きにはよく知られたことですね。
きれいなトイレが大好きな猫ですが、このたびアメリカでの研究により「猫はトイレの清潔さを匂いより見た目で判断する」ことが判明しました。
この研究はネッスル・ピュリナ・ペットケア社が行ったもので、特に複数で猫を飼っている場合に、どのような状態のトレイを猫が好むかを調査したものです。(出典:Does previous use affect litter box appeal in multi-cat households?)
猫は鼻がとてもいい動物ですので、予想外の結果です。
猫を複数飼育しているとき、猫が一番好むトイレについてご紹介します。
猫は何もないまっさらな状態のトイレが好き

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Japanese_litter_box.jpg
この研究で仲がいい猫の排せつ物があるトイレと何もないトイレを用意したところ、何もないトイレを選択。
仲がいい猫であっても、その猫が使用した後のトイレより何も排せつ物の痕跡がないまっさらな状態のトイレを好むようです。
また自分のウンチがあるのもいやがるとのこと。
これは、予想通りの結果ですね。
猫はトレイの匂いは気にしない

https://www.flickr.com/photos/eviltomthai/4877576787
仲がいい猫がおしっこをしたトイレとおしっこと同量の水を入れたトイレを用意したところ、なんと猫は好き嫌いを特に表さなかったそうです。
匂いがするかしないかは気にしないということですが、この結果にはびっくり。
猫はくさいと思うものに砂かけをする動作をよくするので、アンモニア臭などもてっきり気にするのかと思っていました。
他の猫のトイレの匂いが残っていても気にならないということですね。
トイレがきれいかどうかは見た目で判断する

Photo credit: recubejim via VisualHunt / CC BY-SA
ゼラチンで作った偽ウンチが入ったトイレがあると、たとえウンチの匂いがしなくても猫はそのトイレを好まないことが分かりました。
そうすると、猫はトイレの清潔さを匂いではなく見た目で判断しているということになり、これも少し予想外の結果です。
猫のトイレ失敗を防ぐにはトイレの数も多めに

Photo via Visual hunt
匂いは気にしないので、同居の猫が同じトイレを使用したとしても気にないと予想されます。
ただし、匂いがしなくてもウンチのようなものが転がっていると猫はそれを避けることも判明しました。
これらのことから複数での飼育がトイレの失敗の大きな要因になることは、あまり考えられないと思われます。
しかし、何もないまっさらな状態のトイレを好むことから掃除をひんぱんに行うことと、トレイの数を多めにすることが重要だと分かりました。
従来、トレイの数は猫の数プラス1と言われてきたことはまさしく正解です。
自分のウンチであってもいやがることが判明したので、ウンチがあるトイレをおしっこのときに使用しなくて済むように、できればトレイの数は猫の数×2あるとベストでしょう。
猫のトイレは大きめを選ぶ

https://www.flickr.com/photos/twobears2/8102657315
多頭飼育のため多くの数のトイレを用意できない場合は、ウンチがあっても気にしないくらい大きなトイレがあるといいでしょう。
匂いではなく見た目ですから、猫が用を足したいと思う場所にウンチやおしっこの塊がなければいいのです。
あまり巨大なトイレはありませんが、衣装ケースを使用されている方もいます。
トイレを洗うときなどに少し大変ですが、きれい好きな猫のためには効果が期待できますね。
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