一体いくらするの!?大きなネコ・ライオンのお値段
「動物園で大人気のあの動物って、いくらするの?」
と考えてみたことはありますか?
動物園で飼育されている動物を飼うというのは、 一般家庭ではおよそ現実的ではない話でしょう。
その「現実にはありえない」という部分を取り払って、今回は「あの動物、いくらするの!?」の謎に迫ってみましょう。
ライオンには実は二種類いる
ライオンといえば、動物園を代表する動物の1つです。
しかし、同じライオンでも「飼うことのできるライオン」と「できないライオン」がいるってご存知ですか?
私たちが動物園で見ることのできるライオンは「アフリカライオン」という種類です。
一方、 インドを中心に 生息している「インドライオン」 という種類のライオンもいます。
こちらはアフリカライオンに比べると、タテガミが短いという特徴があります。
インドライオンは乱獲によって絶滅の危機に瀕しており、現在ではインドのグジャラート州の「ギルライオン保護地区」とカルナタカ州の「ライオンサファリパーク」に、360頭ほどが生息しています。
昔はイランなどのアジアの一部にも生息していたことから、インド政府観光局のホームページには「アジアライオン」と表記されていたこともありました。
このような理由から、売買が合法的に行えるのはアフリカライオンのみと言えます。
ライオンを売買できるとしたら赤ちゃんライオン
ライオンは、言うまでもなく巨大です。
大人のライオンは体重300 kg 以上にもなりますので、輸入に際しての運送量はとても高額になります。
力も大変強いため、大人のライオンが輸出入されることはあまりありません。
売買されるのは 「大きな猫」程度の力と大きさの赤ちゃんライオンがほとんどということになります。
ちなみに、赤ちゃんライオンの値段は45万円程度です。
もしも絶滅危惧種に指定されているインドライオンを購入するとしたら、1800万円以上になるでしょう。
入手ルートはあるが、安易に飼うのは…
さて、ライオンの赤ちゃんを購入しようと思った場合、原産国の政府から輸出許可証を発行してもらう必要があります。
ライオンが輸出できる国としては、エチオピア、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、南アフリカなどがあります。
輸送手段は飛行機で、犬や猫などのペットと同様に貨物扱いで運ばれることとなります。
アフリカから日本へは直行便の飛行機がないため、他の国の空港を経由して行くこととなります。
時間は30時間以上かかりますが、ライオンは普段から狩りで獲物が取れなければ何日も食事ができないという過酷な環境で生き延びている動物なので、水は飲めても食べ物は与えられないフライト中でも、特に問題はないとのことです。
このようにして入手できるライオンですが、実際に飼育するにはかなりの根性と経済力、そして体力も必要になります。
猫のような可愛らしい赤ちゃんライオンも、数ヶ月後には猛獣へと成長していきます。
立派に成長した大人のライオンを最後まできちんと飼うことができるのか、事前によく考えましょう。
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