犬に服を着せるメリット・デメリット②

メリット:病気予防のため
老犬にとって暑さ寒さは病気に原因にもなりますから、その予防のために服を着せることは効果が期待できます。
アレルギーの中には草などによるものもあるため、散歩のときにアレルゲンとの接触を避ける効果もあります。
服を着ることでダニが付くこともある程度予防できるでしょう。
ただし、犬の服は全身を覆うものではないため、露出している部分はダニや蚊に刺される恐れはありますので注意が必要です。
ストレスなどで体の一部を異常に舐めてしまったりするような症状のときにも服は役に立ちます。
しかし、洋服ではその行為を止められない場合もあるので、そのときはカラーなどを用いることになります。
メリット:汚れ防止
天気の悪い日や、ぬかるんだ道での散歩は犬の体を汚してしまいます。
雨の日はレインコートなどを着用すれば濡れるのをだいぶ防ぐことができますし、ぬかるんだ道を歩くときは洋服を着ることで腹部の汚れをかなり防ぐとことができます。
梅雨や雪解けのシーズンなどに、散歩で汚れたからといって毎日シャンプーするのは飼い主さんにも犬にも負担です。
洋服で汚れを軽減できれば、汚れた部分のみを拭きとるだけで済みますね。
メリット:不安解消
犬の体にぴったりフィットする服は犬の不安を解消する手助けをすると言われています。
サンダーシャツは雷が苦手な犬のストレス軽減用の服です。
洋服にしっかり包み込まれることのよって不安を軽減するとされています。
ただし、この効果には個体差ががあるようです。
デメリット:ストレスになる
犬は、本来は洋服を着る動物ではありません。
そのため、服を着ることがストレスになる犬もいます。
さほど気にしない子もいますが、多くの場合はストレスに感じることが多いので、最初は短時間だけ着させるようにするといいですね。
服を着たときはほめてあげると、服に対していい印象を持つようになります。
また、どうしてもいやな子もいますのでその時は無理強いしないようにしましょう。
服を着るメリットはありますが、服はなんとしても着なければならないものではありません。
人間が楽しくても犬が負担に感じることはやめたほうがいいですし、犬を大事に思っている飼い主さんであればそんなことはしないでしょう。
無理をさせるのは禁物です。
デメリット:誤食する
服が嫌いな子に無理に服を着させたり、飾りが多い服を着させたりすると誤食の危険があります。
自分で無理に脱ごうとしたり、飾りが気になって引きちぎってたりしてしまい、誤食するのです。
誤食したものは多くは吐き出されますが、消化器官に詰まってしまうこともあります。
そうなってしまうと手術が必要になる場合もありますし、最悪のときは死に至ることもあるのです。
どんな洋服を選んだらいい?
まずは、犬の体にフィットする服を選びましょう。
そのためには、犬の体周りを計測しておく必要があります。
小さすぎる服は犬の体を圧迫し血液の循環を妨げるので絶対に無理に着せないでください。
大きすぎる服はずれて動きづらくなりますし、引っ掛かってケガをすることもあります。
素材は動きやすい素材を選びましょう。
伸縮性のある生地のほうが犬にとっては快適ですね。
ウールは暖かいですが、人間と同じように犬にとってもかゆみを感じるときがあります。
また、季節や天候によって服は変える必要があります。
現在では犬の洋服も様々な素材のものが売られていますから、かわいいかどうかだけでなく機能面からも犬にあった服を選んであげるといいですね。
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